星空のように

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饒舌な悪ふざけ

ギャグ小説
かなり尖った小説ではないでしょうか。
全8編の連作短編集で、フォント、段組み、フォーマット、紙の質まで微妙に違う。
極めつけはひも状のしおりが計四つも付いている。
原価は相当高そう……
なんて読者がそこまで考えなくても良いでしょうってことで。

そんな本の作りだけ取っても『ギャグ小説』が成り立つのではと思いますが、
こち亀やバカボンとのコラボ作品あり、有名作家の名前をちょいと変形させたり、
知っている人には思わず笑いがこみあげてきます。
特にこち亀はキャラを熟知しているだけに、小説ではどうなるか期待して読んでました。

小説の真髄であったり、リアリティーがないから漫画的という表現はおかしいなんて議論も展開してくるので、ギャグの中にも勉強になるくだりもあります。


饒舌な悪ふざけ連作集
この世にこれだけ「ギャグ漫画」というものが隆盛しているのだから、「ギャグ小説」なるものがあってもいいではないか、ということで作られた作品であるらしい。作者自身の作品では「どすこい。」という傑作もあるのだから、これは目新しい事業ではないけれど、それでもやはり小説でギャグを成立させるのはかなりの難事業なのだろう。「どすこい。」に比べるとかなり見劣りし、この作品集で成功しているのは、有名まんがを取り入れた「ぬらりひょんの褌」と「巷説ギャグ物語」だけだと思うからである。とくに後者は赤塚不二夫との共作である。ギャグまんがなのに読んでいて少し泣けたのは、古き良き60年代を思い出させる、今の若い人にはわからない昔の赤塚スターたちの影がほの見えたからであった。私にとって、この厚い本を読んだ価値は、ここだけにあったと言ってよい。

これ以外の作品は、要するに弱いものいじめで楽しむ悪ふざけ作品集である。キャラクターの個性が弱いので、スラップスティックコメディとしても大分無理がある。読みながら私がずっと思い続けたのは「時間が勿体ない」ということであった。

まんがなら(比較の問題として)簡単なことが、小説ではこれだけ難しい。私以上の世代の人には無闇にまんがを貶める人が少なくないけれど、この作品は期せずして、まんがというジャンルが立派に小説と対峙しうることを証明したと思う。

申し訳ないが…つまらない
京極夏彦の作品はうぶめの夏から全てになる目を通してきました。自分は大好きな作家さんです。ですが…生まれて初めて最後まで読めない本がこの本でした。この本が好きな方には申し訳ないけど、こち亀ぐらいですね。面白いと思ったのは。まー、毎回同じ展開ただイライラする長いだけの文章…凄い面白い物書ける人だけにこれはないなぁって感じです。他の作品は好きなんですけどね。これはおすすめしません

南極(人)
京極 夏彦

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by yukaning1 | 2010-10-16 18:48 | 話題