星空のように

恋愛のケーススタディ


恋愛のいろんな側面を切り取った短編集。

まさに恋愛のケーススタディーという感じ。

著者のいうとおり、普通の人がした普通の恋愛。

それはそれなりに劇的だったり、せつなかったりする。

何かを狙ったわけでない、記述的なタッチが読者を包んでゆく。

多彩な恋の物語
石田衣良氏初めての短編集にして、初めての恋愛小説。

バラエティーに富んだ優しい恋の話が10編。

社会の闇を描く的なイメージがあったので、こういう恋愛作品も書けるのかと正直驚いた。

「スローグッドバイ」の中で面白かったのはちょっと変わった設定の、「You look good to me」。

チャットのオフ会での出会いをテーマにした話。

「フリフリ」お互いお節介な友達の恋人紹介を避けるため、付き合ってるふりを始める男女の話。

「ローマンホリデイ」ネットで知り合った男女がローマの休日のようなデートをすることになり…という話。

なかなか多彩なラインナップで楽しめた。

ただ、上記の3作品を含め、まだ'作っている'感が見えてリアルさを感じない話が多い。

私としては、この後に書いている「1ポンドの悲しみ」の方がいい。

こちらの方が自然な恋愛に感じる作品が多かった。

石田氏の書いた2つの恋愛短編集作品、読み比べてみてみるのも面白いと思う。

突然の別れより。


さよならデート。

ゆっくり別れましょう、 ゆっくりと築き上げてきたんですから。

この本を読んだあと、当時の彼女とゆっくり別れました。

スローグッドバイ (集英社文庫)
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# by yukaning1 | 2010-09-14 20:15