星空のように

ほんわかとなりました


文章は正直、稚拙な部分もあるし、言い回しが単純だなと思う部分も多くありました。
でも正直に、自分のきもちのまま、あったことを書いた。
相方さんへの愛情たっぷりに。
それがすごく伝わってきて、最後まで一気に読める面白い本でした。
京大に入る為とか、受験に必要な情報とかを期待して読むと
ああこれだけか…と思うところはあるかもしれません。
でも、これはそこが売りではなく、
やっぱり書いている人の人柄、そして相方さんのぶっとんた
理屈をつきつめた姿(もはやキャラクターといってもいい)
が面白いのだと思います。
これを読むとロザンが好きになりますよ。

受験の先に見ていた夢。
新大阪に向かう新幹線のグリーン席で
菅ちゃんを見ました。
それがきっかけで、以前本屋さんで見たこの本を買ったんです。
ロザンってほんとに仲が良いんだって思いました。

宇治原が芸人になるために京大に入ったのがすごい。
だって世の中には大学に入ることが目的化している人がほとんどだから。
有名大学に入りさえすれば安泰みたいな。
ま、僕もその一人で、いつの間にかその他大勢になっていました。
ドラクエだったら町人Aですよ。
悪の大魔王が復活して大変だ?って叫ぶだけで、
倒しに行こうとも思わず、ふつうに生活してる。

京大芸人
ストーリーを楽しむほかに、ロザン宇治原さんの勉強法や考え方を知ることができておもしろかったです。教科書にアンダーラインをひかない理由は、教科書にのっていることは全部大事だから…目からウロコが落ちました。

京大芸人
菅 広文

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# by yukaning1 | 2010-10-23 12:33 | 読書

破壊のち再構築

いたって平凡なサラリーマンが、脆くも崩れてしまった世界の中で何かを守るために立ち上がる。
何か新しいものを創造するためには、等価値をもつものを破壊し、壊れたものを再構築することが求められるのでしょう。


「自分の力を過信して、転ぶんだ。でも、そこから先は、ふたつのパターンしかない。怖がって限界の中で折り合いをつけていくか、諦めずに限界以上のものを追い求めるか」

鈴木一さんと朴舜臣の師弟関係が良かった
ゾンビーズシリーズ第2弾で、主人公は、鈴木一というサラリーマン。娘の遥が不良高校生に襲われ、刃物を手にして不良高校生がいる高校に乗り込もうとしたが、高校を間違えゾンビーズのいる高校に入ってしまった。その縁から、鈴木はゾンビーズの朴舜臣についてトレーニングをし、不良高校生を倒すため、体を鍛えるのである。鈴木の頑張りに対し、言葉数は少ないながらも、応え、支えている朴舜臣に対して、いい師弟関係だと思う。

やっていることはむちゃくちゃなんだろうが、最後はスカッとする終わり方で気持ちよかった。娘のために、最後まであきらめずに立ち向かっている姿はかっこいいなあと思う。こんなお父さんについて娘は幸せだと思うよ。

今回は、ゾンビーズの中でも朴舜臣だけがすごく際だっていた。



「真の勝者は鷹となって大空を羽ばたき、限りない自由へと近づく」
本書は直木賞受賞作『GO』の原作者・金城一紀が発表し、2005年7月9日に映画化(監督:成島出、主演:岡田准一、堤真一)公開された青春エンターテイメント小説である。

妻と娘を大切にしながらいたって平凡な人生を歩んできた47歳の中年サラリーマン・鈴木一。ある日、自分の大切な一人娘・遥がボクシングの高校チャンピオン・石原勇輔に乱暴された事で失意に陥り、復讐を試みた発端から奇妙な高校生のグループと知り合い、父親として大切なものを取り戻そうとする鈴木と彼に協力する高校生たちが過ごした一夏の物語である。

通常、乱暴された娘の復讐を晴らそうとする中年男の物語を設定すると陰惨な展開を印象づけるが、本書は読了後に一言“爽やか”以外に言葉が見つからない程、読後感として清々しい気持ちにさせる。まるで『ロッキー』を見ているような印象を与えるのだ。

登場人物も鈴木に闘い方を教えるために夏休みを費やして彼を鍛える在日朝鮮人の高校生・朴舜臣(パクスンシン)や鈴木に協力する高校生・南方、山下、板良敷、萱野といったグループ仲間たちが携帯電話を持たなくても互いに心が繋がりあう彼らの関係が心地よい。
また他にも、会社の上司で同期でもある藤田が事情を知り、留守中の鈴木の仕事は自分が預かるから目の前の事に専念しろという粋な計らいや帰宅途中で定時刻にいつも乗り降りするバスの運転手と同じ顔ぶれの乗客たちが、毎回バスと競争して距離を縮める鈴木に徐々に関心を示し、最後の日にベスト記録でゴールをした鈴木に感激して潤んだ目で親指をたててガッツポーズするバスの運転手や拍手を送る乗客たちにも心地よさを覚えた。

そして最後に鈴木一が父親として娘に呼びかける言葉〈メッセージ〉もよかった。


フライ、ダディ、フライ)
金城一紀

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# by yukaning1 | 2010-10-18 21:37 | 読書

『姿三四郎』のモデルとなった男

なぜか武田惣角の方が目立ってしまう…
姿三四郎のモデルと言われる、講道館の西郷四郎の小説です。
タイトルどおり、『山嵐』で相手をばったばったと倒していくシーンも満載です。

ただ、この作品の前作にあたる(と言ってよい)『惣角流浪』に続けて読んだせいか、大東流合気柔術の武田惣角の方が結構目だってしまうところがいくつかあります。

フィクションでしょうが、『大東流』の名前の由来が、仮説的にこの本の中で登場します。

全体的に読み物としても面白いので、買って損はないと思います。

『姿三四郎』のモデルとなったといわれる男
会津藩士の家に生まれ、戊辰戦争後、家老であった西郷頼母の養子となり、上京して講道館に入門、得意技の「山嵐」で並み居る強敵を投げ飛ばし講道館にその人ありと謳われ、富田常雄の小説『姿三四郎』のモデルとなったといわれる西郷四郎が主人公の時代小説。
四郎をただの柔道が強い武道家としてだけではなく、夢と現実のギャップに悩み苦しむ一人の男として描いており、また、一世を風靡し有名だった講道館時代のことばかりでなく、あまり知られていない、そこを出奔してから後のことも書かれていて、とてもおもしろく読めました。
武田惣角や李書文など、知る人ぞ知る人物も登場、格闘技ファンの人にも一読をおすすめします

『姿三四郎』のモデルとなった男
会津藩士の家に生まれ、戊辰戦争後、家老であった西郷頼母の養子となり、上京して講道館に入門、得意技の「山嵐」で並み居る強敵を投げ飛ばし講道館にその人ありと謳われ、富田常雄の小説『姿三四郎』のモデルとなったといわれる西郷四郎が主人公の時代小説。
四郎をただの柔道が強い武道家としてだけではなく、夢と現実のギャップに悩み苦しむ一人の男として描いており、また、一世を風靡し有名だった講道館時代のことばかりでなく、あまり知られていない、そこを出奔してから後のことも書かれていて、とてもおもしろく読めました。
武田惣角や李書文など、知る人ぞ知る人物も登場、格闘技ファンの人にも一読をおすすめします。

山嵐
今野 敏

ベネフィーク
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# by yukaning1 | 2010-10-18 18:04 | 生活

仮想空間をコンセプトにした短編集

本作は同一コンセプトの短篇を一冊にまとめたものです。
幾度と無く絶滅の危機を迎えた人類は、生き残るため様々な手段を用意する。地球を脱出し火星を新天地とするもの、大規模な仮想空間を新たな新天地とするもの、そしてどちらの選択もせず、地上で強く生きていくもの...本来はただの短篇の一つだったものが、長い年月をかけて同一コンセプトの短篇が描かれ、一冊にまとめられた時には、最初から計算された連作集のようになっている。物語が一つ増えるごとに世界は広がっていく、いや世界は変容していく、といったほうが良いかもしれない。こんな風に世界観が格調されるとは、おそらく作者自身考えていなかったんじゃないかと思います。
意識こそが人間なのか、記憶が人間なのか、肉体をもって人間とするのか、ならば人間は脳なのか内臓なのか...「人を人足らしめているものは何か、そして人はどこから来てどこへ行くのか?」は火星三部作で魂の在り方を訴えたように、作者のライフワークなのかもしれません。
肉体が滅んだ後も仮想空間で生き残り続ける意識というのは目新しい仕組みだなぁと思いました。間違いなくおもしろかったです。

マイベスト。
この本は、今の所(2007年8月1日)自分内での神林長平作品のベストだと言えるものだ。

執筆時期が隔たっている為だろうか、作家・神林長平の幾つもの面が見える短編集だ。世界観の様なものはあるが、各短編はかなりバラバラな印象を受ける。だが、それが結果として他の作品にはない独特な空気を作っている。その初期から円熟期まで、幾つもの「神林長平」が燦然と輝いているようだ。一冊の本とは思えない程、内容が濃い。
いわゆるSFが苦手でも大丈夫。この作品集はハードSF的な読み難さは全く無く、しかし内容的には日本SFの到達点の一つである神林長平イズムを存分に堪能出来る。

SFか、神林長平か、短編小説か、この内の一つが好きな人なら、この本は誰にでもお勧め出来るだろう。ゆっくり味わって欲しい。

わかりにくかった
 仮想空間で死んだ人間の魂はどこへ行くのか、という煽り文句に惹かれて読んだ。しかし、問題提起の箇所もどういう解答を示しているのかもわからなかった。
 面白いは面白い短編集だが、神林長平の作品の半数を占める「私にはよくわからない作品」のリストに加えてしまった。

小指の先の天使 (ハヤカワ文庫JA)
神林 長平

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# by yukaning1 | 2010-10-17 21:04 | 生活

鼻持ちならなくて面白くて

意地悪
「作者の目線」が遺憾なく発揮。作者にしては有り難く読みやすい。くみしやすいという訳ではないのですが。誰を指したわけでも、伏せ字にしたわけでもないのにあれは自分のことだと言う人間たちがいたとかいないとか。

賢くて意地悪な本
高橋源一郎は金井美恵子のことを「賢くて意地悪なひと」と評していたが、まさにその通り。この本を一冊読むだけで作者の頭の良さは十分に伝わってくるし、意地の悪さは十二分に伝わってくる。
過去と現在が錯綜し未来について数行で語られる。そして延々と過去の描写が続いたりする。非常に読者に不親切な書き方をしているのだが、そもそも作者は読者に親切であろうなどとは思ってないようだ。
作中に登場する「現役作家」の文章では様々な作家の文章を引用し痛烈に皮肉ったりもする。ただ、読書量の豊富でない僕にはどの文章が誰の文章なのかちっとも分からないのが少し残念だった。
僕には少し、合わなかったかな。
にしても、時折挟まれるセリフに頷かされることがあったことも事実。技量のある作家さんだと思います。

鼻持ちならなくて面白くて
金井美恵子の本は読んだのがまだ3冊ですが,
非常に不思議な感心のさせられ方をします。
少女というものは大概,鼻持ちならなくて,人と生活の表れ様すべてを見下しているものですが,
少女を極めると金井美恵子になるなぁと言う感心です。
本小説は不思議なつくりをしています。
文章教室に通い始めた主婦(モノローグのあふれる不倫実行中)とそれを取り巻く人々を,典型的文学文章で彩って,
才能の無い文章と愚かしい男女を徹底的に唾棄し,意地の悪さ全開で物語りは進みます。
うまい,うますぎるっていう感動と
身も蓋もなさすぎるよっていう感歎に身を任せて,するるるるんと一息に読み終えました。
ああ,少女になまじっかあふれる才能を与えてしまうと,おばさんになれずに金井美恵子になってしまうのだ。恐ろしいことです。

文章教室 (河出文庫―文芸コレクション)
金井 美恵子

カネボウ
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# by yukaning1 | 2010-10-17 15:00 | 注目